通常学級でのiPad活用について1(「インクルーシブ教育と合理的配慮説明資料」を作成した理由)(再掲)
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皆さんはインクルーシブ教育と合理的配慮についてご存知ですか?
インクルーシブ教育とは
障がいのある子どもと障がいのない子どもが「できるだけ同じ場で共に学ぶこと」を目指す教育のことです。
合理的配慮とは
障がいのある子どもが、他の子どもと平等に「教育を受ける権利」を共有・行使することを確保するために、学校の設置者及び学校が「必要かつ適当な変更調整を行うこと」です。
ここのところ、このインクルーシブ教育と合理的配慮の考え方を知っているか知らないかで、学習支援としてiPadなどのICT機器を使用することに、かなり認識の違いがあるのかなと思う出来事がいくつかありました。
ある方から聞いた話では、生徒が学習支援としてタブレット端末を学校で使用する様子を見た(他の生徒の)保護者が、「学校で禁止されている物(タブレット端末)を使っているが駄目じゃないのか」というようなことをおっしゃっていたそうです。
また、別の方から聞いた話ですが、保護者が教員にICT機器の使用を提案したところ、「そういう支援が必要なのはこの生徒だけじゃない。一人に許可を出すと他の子にも許可を出さないといけなくなるから許可できない。」と断られたそうです。
こういった認識は時代が変化するとともにこれから徐々に変わっていくと思われますが、今まさにその過度期にいる子供たちは、肩身の狭い思いをしているのかもしれません。
少しでも早くその様な子供たちの周りの認識が優しくなる様に、草の根運動の一環として説明資料を作成しようと思いました。
これが一つ目の理由です。
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「問題の解き方のコツ」を紹介しているサイト+αまとめ(中学生向け)(再掲)
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最近、全然読めないわけではないけれど読むのに時間がかかる、もしくは長い文章を理解するのが苦手な方や、全然書けないわけではないけど書くのに時間がかかるという方のお話を結構聞きます。
これは脳の発達の凸凹の問題で、関連性や意味の無い記号(漢字やアルファベット)を覚えることへの苦手さなど、ワーキングメモリ(短い時間に情報を記憶して同時に処理する能力)の少なさが要因になっていたりします。
個人的に、文字の読み書きに苦手さのある方が文章を書き続ける、または読み続ける感覚は、例えるなら、他の人が20mシャトルランを走っているときに100mシャトルランを走り続けている様な感覚なのかなと思っています。
このような、障害者手帳を持つまでには至らないけれど、ある程度の支援が必要な特性を持つ方々はグレーゾーンの人々と呼ばれており、学習支援が必要なのですが、「できないわけじゃないんだし、やる気が無くてしないだけ」としばしば誤解されてしまいます。そして、適切な支援が行われない結果、二次障害として学習意欲を失ってしまい、不登校になってしまうことがあります。
勉強分からない→分からない状態でテストを受けても思ったような結果が出せずしんどい→学校行きたくない→不登校という流れが恐らく最悪のパターンです。
それを回避するための一つの手立てとして、先に問題の解き方のコツを掴んでおくということが考えられます。
これは、例えば現代文だったら、「『つまり』の後に今までのまとめを書くよね」とか「『しかし』などの逆説の言葉が来たら前の主張と逆のイメージで捉えればいいんだな」といった様なノウハウにあたります。問題を解く際、長い文章を読むのが難しければ、長い文章を読まなくても解けるような(もしくは長い文章を短い文章として捉えるというような)やり方を見つけていけばいい、という考え方です。
こういった問題を解くためのコツというのは、問題をこなしていく内に身につくことが多いのですが、そもそも長い文章を読むのがしんどければ、そのようなコツに行き着くまで問題数をこなせない可能性があります。
そこで今回、どこを見ればいいのか、どのような答えが求められているのかなど、「問題の解き方のコツ」を紹介しているサイトを調べてみようと思いました。
ちなみに、今回「中学生」を対象にしたのは、期末試験やら模試の勉強やらが行われる中学生活が、勉強における最初の難関だと思われるからです。
ここでつまずいて学習の積み重ねが出来ずズルズルと…というのは良く聞く話なので、今回は「中学生向け問題の解き方のコツ」について紹介しているサイトのご紹介を行おうと思います。
※場合によっては、小学校や高校でも活用できそうな部分もありましたので、そこら辺を抜き出して応用するのもアリかと思います。
長々話してきましたが、ここからが本題です。
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